『病院坂の首縊り坂の家(下)』

上巻から二十年たって起きる連続殺人事件を退職後の等々力元警部と共に解決するお話。
アングリーパイレーツの皆さんの素晴らしいニックネームを上回る衝撃の事態が!
金田一耕介六十代にして三十半ばと変わらない風貌・・・
事件そのものよりそっちが気になって気になって仕方がない。

新しい方の犬神家の一族映画版で、石坂さんがやるのは年齢的に無理があるんじゃないのかって思って済みませんでした。
三十半ばから六十過ぎまで殆ど変わらないのね・・・

『病院坂の首縊りの家(上)』

下巻と併せて一粒で二度美味しい長編。
例によってそっくりさんが出てきます。そして例によって片方は富裕な家で育ち、もう片方は不遇な幼少期を過ごすという様式美。

相変わらず可愛らしい疎開先から成城に引っ越してきた作家先生との掛け合いが楽しい。
成城の先生も可愛らしい人だったんですね。
だもん、とかいうの。

遠野物語など読み中

例によって睡眠サイクルが狂ってしまったので、集中力がありません。
一週間まるまる絵を描かなかったのは久しぶり。
読書のほうも漫ろに数冊手を出してます。

今日から柳田邦夫の「遠野物語」にも手を出しました。
怖いよう。たんたんと怖いこと書いてあるよう。
山に狩に入って、“人っぽい何か”と遭遇したからとりあえず射殺してみたお話とか。
人っぽいって段階で引き金引くの躊躇おうよ。
深山で人っぽいものに遭遇したら確かに怖いけれど、とりあえず撃ってしまう猟師も怖い。
猟師の脳内の人の線引が 人っぽいの|人 ってなってそうなんでそんなもんだろうけど。
読んでいる私から見ると得体の知れなさは人っぽいのと猟師は一括り。
日本て広かったんだね・・・
言葉の流れが気持ちいいので嘘寒くなりながらも読んでしまいそう

『吸血鬼ドラキュラ』は進んでません。
時代小説を読みだした序に、江戸関係のあれこれを読み始めました。
軽い感じで江戸の文化ご案内、みたいのを数冊。

新しく覚えたこと
きらず=おから
粋でいなせのイナは魚の名前

うそうそ

しゃばけシリーズの第五弾。若旦那旅に出て子供の八つ当たりを受ける。
長編の若旦那は短編のときよりモラトリアムっぷりが濃く出ていて柔らかい。
前向きに思い悩みそこそこな所で現実と折り合いをつける姿が清々しいです。

箱根に湯治に出かけるので長崎屋のレギュラー妖怪の姿があまり見えません。
屏風覗き好きなんで、ちょっと残念。
手代二人もちょっと影が薄め。その分松之助がきっちり過保護なのが微笑ましい。

<<畠中恵『うそうそ』新潮社2006>>

ダーウィン展

国立科学博物館で開催中の「ダーウィン展」を見てきました。
科博の特別展はここ暫く“ちょっと物足りないかなぁ”というのが続いていたのですが、今回は大満足。
科学者とはいえ人物がテーマで、どうやって科博で展示するのかな思ったら、「見る伝記」という感じでとても楽しめました。
ダーウィンの生涯と如何にして進化論が形成されたかが中心なので、解説を読むことが中心になるのですが、展示を廻りながらでもほぼ立ち止まらずにさっくり気軽に読める大き目の文字と親しみやすい文章。
本だったら小さなモノクロ写真や簡略な図説になる所がすぐ側に実物の標本や原寸大レプリカ、時折ナマモノ。
コーナー毎に空間の雰囲気を変えてあるので、疲れを感じさせない所がディズニーシーの様でした。
ぶつ切りで展示物を淡々と並べるのではなくて、ちょっと疲れてきたなという辺りで(恐らく本だったら章の導入部に当たるところ)では、ダーウィンの人間味を感じさせる親しみ安いエピソードでほっと一息させてくれつつ、次の話題へさりげなく移行していたり。
読みやすく整理された文章の中を歩いている感じ。

世界各地を廻っている展示に一部日本らしい展示もと冒頭に書いてあって、なんだろう?そういうのって結構やっている側の自己満足が多いんだよな〜とタカを括っていたら、やられました。
ダーウィン以前の生物の分類でプレートの日本語部分が漢字、しかも旧字体。
心憎いよう。
エスカレーター手前の息抜きスペースの進化論の日本伝来も面白い。
そして、これは上野ならではなんでしょうね、いつもは上野動物園にいるガラパゴスゾウガメの太郎氏特別出演。
科博で日本館に展示されたりされなかったりする現代人以外の生き物を見るとなんとなく奇妙な気分です。
生き物は他にもグリーンイグアナとベルツノガエルも展示されていました。カエル、よく見ないとどこにいるかわからない。

科博の受付でぐるっとパス2008を購入。今回は両国深川エリアを中心に周る心算です。
そして、もう二冊買って父の日にプレゼントしてみました。
父は一人だと出かけないので母の分用意。

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