猫が耳のうしろをなでるとき
08’四冊目は辛口メルヘン『猫が耳のうしろをなでるとき
』。
実は猫の本だと思って手に取ったのですが、違いました。今年最初の猫本はこれっと思ったのに…。でもちゃんと猫も出てきます。いい感じに猫っぽい、賢く気ままで誇り高い猫が。
猫も犬もロバも豚も雌鳥もナチュラルに人間と会話する農場で、暮らす小さな姉妹のお話。
一見ほのぼのだけれどシビアでアイロニカル。暗喩に満ちた風刺がいっぱい。
主人公の姉妹を中心にその幼い視点を意識して描かれる世界の両親はおっかなくて自己中。それでも彼女たちを愛しているんだよ、多分ね。ラスト一話にはびっくりするけど。
猫や犬の台詞が時折ムーミンのスナフキンやヨクサルを思い出させるけれども、牧場で飼われている彼らはムムリクのように自由ではない。
普段一緒に暮らしていて、困ったときには心底同情して助けてくれるニワトリや豚がそのうち程よく肥えたら塩漬けにされて美味しく頂かれてしまうのが、ごく当たり前のこととして書かれている世界観は、いいなと思います。
訳は女優の岸田今日子とその学友の共訳。
カバー口絵と挿絵は佐野洋子。久しぶりに本文の間に絵のある本を読んだので、イラストページになるといちいち驚いてました。愛らしいのにちょっと頑固な、素朴なのに賢しい少女たちとイラストがぴったり。
<<マルセル・エーメ(岸田今日子・浅輪和子)『猫が耳のうしろをなでるとき
』筑摩書房 1996>>
実は猫の本だと思って手に取ったのですが、違いました。今年最初の猫本はこれっと思ったのに…。でもちゃんと猫も出てきます。いい感じに猫っぽい、賢く気ままで誇り高い猫が。
猫も犬もロバも豚も雌鳥もナチュラルに人間と会話する農場で、暮らす小さな姉妹のお話。
一見ほのぼのだけれどシビアでアイロニカル。暗喩に満ちた風刺がいっぱい。
主人公の姉妹を中心にその幼い視点を意識して描かれる世界の両親はおっかなくて自己中。それでも彼女たちを愛しているんだよ、多分ね。ラスト一話にはびっくりするけど。
猫や犬の台詞が時折ムーミンのスナフキンやヨクサルを思い出させるけれども、牧場で飼われている彼らはムムリクのように自由ではない。
普段一緒に暮らしていて、困ったときには心底同情して助けてくれるニワトリや豚がそのうち程よく肥えたら塩漬けにされて美味しく頂かれてしまうのが、ごく当たり前のこととして書かれている世界観は、いいなと思います。
訳は女優の岸田今日子とその学友の共訳。
カバー口絵と挿絵は佐野洋子。久しぶりに本文の間に絵のある本を読んだので、イラストページになるといちいち驚いてました。愛らしいのにちょっと頑固な、素朴なのに賢しい少女たちとイラストがぴったり。
<<マルセル・エーメ(岸田今日子・浅輪和子)『猫が耳のうしろをなでるとき

