『闇の奥』

イギリス人の船乗りがフランスの貿易会社に雇われて、コンゴの奥地まで象牙仕入れの代理人を迎えに行く話。ヨーロッパ人がアフリカに飲み込まれて右往左往。
マーロウ氏が船上で友人たちに人生で一番衝撃的な出来事を只管独白する、という形式。甲板で語っているわけなのだけれど、兎に角長い。どれだけ早口で捲し立ててもきっと夜が明けるし、喉はガラガラのワシワシになるよ。ということが読みながら気になって仕方がありませんでした。

そこここに、最近では慎重に回避されてめっきり見かけることがなくなった表現がそこここに現れていて、吃驚します。
物語の舞台となっている時代だったり原作が書かれた時代だったり、あるいは翻訳された時代だったり、そういうことが生々しく出ているなと。

<<コンラッド(中野好夫訳)『闇の奥』岩波書店 1958>>

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