ロバート・B・パーカーの作品をもうひとつ。今度は西部劇でなくて刑事モノ。
田舎の警察署長が元妻の我侭に振り回されてなんで俺未練たらたらなんだろうと凹みつつ、トークショー司会者とその愛人が殺された事件を捜査するお話。
シリーズ物って事で、主役は説明も何もなく"敏腕”で定着しているらしい。以前の活躍を知らないので、周りの人がいきなり主役を持ち上げだしたり本人がやたらと自意識過剰に自信満々だったりすと「へっ?なんで?」と置いてきぼりを食らう。前五冊を読めばきっと「うんうん」て思えるんだろう、多分。
同じ作者の別のシリーズ者の主役が(役者後書きを読んで初めて知った)主役の交際相手として出てくる、イベント企画な作品らしい。
主役の名前がジェッシィで、ジェッシィといえばドラマ「フルハウス」のジェシーおじさんが真っ先に浮かんでしまう身としては、十ページくらいロック好きな長髪お兄さんが死体を眺めたり被害者に関する報告を聞いたりという頭の中。
今でも髪型はジェシーおじさんで想像してしまいます。
所内のみんなに愛されているジェッシィ署長の愛され振りもなかなかなのですが、一番のお勧めはスーツ君のポチっぷり。
お仕事を一つすませては報告に来て、褒めて褒めてとアピール。
出張にもついてゆく忠犬ぶり。
わんこだよう。
可愛いよう。
スーツケースを名乗っているのは同姓の野球選手がいるからといっていたけれど、所長が野球好きだからなのか?
通り名の由来告白の件がやたらとかわいらしさ爆発。
ワカゾーっぷりというかヘタレっぷりというか、初々しい駄目さが溢れてていいです。
ワンコ、ヘタレ、ワカゾーと三拍子そろってて素敵。
モリイさんがカッコいいなと思うのですが、腐姐さん疑惑を抱いてしまいました。
きっと彼女は何か知っているに違いないと・・・。それを生温く見守っていると・・・。
ロバート・B・パーカー(訳山本博)『
秘められた貌
』早川書房 2007