悪霊島(上)

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金田一シリーズの作中幾度も名前が出てくる「獄門島」が気になりつつ、手近に見当たらないので似た名前の『悪霊島』を。

結構謎だった磯川警部のあれやこれやが明らかに。
冒頭でやたらと詳しく磯川警部の過去を掘り下げるな〜ファンサービスなんだろうかって思っていたら、下巻の前振りだったのね。

真帆・方帆の双子の巫女さん(勿論美少女)は、もうその存在だけで堪りませんね。
二人が並んでいる姿を想像するだけで幸せです。
なんでもみてやろう君こと三津木五郎くんでなくとも日々通ってしまいたい。
美少女で双子の巫女さんが妹、というのはさぞや楽しかろうな。思い込みにしてもね。

そんな訳でイラストは真帆・片帆。
久しぶりに女の子が描けて満足。
阿仁さんおっさんにどっぷり浸かりすぎて無理のある感じになるのはご愛嬌。
背景は以前作って結局使い道のない自作篭目シームレステクスチャ風味をお蔵だし。
<<横溝正史 『悪霊島(上)』 角川書店 1981>>

遠野物語・山の人生

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タイトルは知って(略)シリーズ。柳田国夫の『遠野物語・山の人生』。
学生時代、民俗方面の友人が多かったのと違う方面の友人たちが京極夏彦の妖怪シリーズに嵌っていたので周囲は殆ど読んでいる中、なぜだか依怙地になって読んでいなかったのを今頃になって読んで見る気になった。

「遠野物語」の語り口が訥々としていて大層読み心地がいい。
きっと朗読したのを聴いても気持ちがいいだろうなと思う。
NHKの五分番組「漢詩紀行」で書き下し文を読んでいた中村吉右衛門さんあたりどうでしょう?
「メイシー」のナレーション風にほんわかと仲村トオルさんも捨てがたい。
若山弦蔵さん、羽佐間道夫さんだったら毎晩聞いて眠りに就きたい。
女性だったら岸田今日子さんかな。

内容はアレです。
もしかしたら生物学的に人類かもしれない存在と山中で遭遇したので撃ってしまいましたとか、焼け石を食べさせてしまいましたとか、そんなの満載。
坦々とあっさりと語られるから怖い。
何をもって「人」と看做すかなんて、時代だの文化だので違うんだなっていうのをまざまざと見せ付けられます。

「山の人生」は、山の中で何か人っぽいのと遭遇したり、いろんな事が起こったと言う報告があちこちであるよ。きっと何か居たんだね、何かは今は断定しないけど研究してみたらいいんじゃない。というお話。
山の人たちは基本的に裸か半裸らしい。
里から山に行った人もけっこういるらしい。
火は使わないらしい。
そんな記述を目にする度に、夏以外は寒そうだなとか、顎が弱かったらやってゆけないなとかきになりました。

上のイラストは「山の人生」にちらっと出てくる「せこ子」。
はじめ、三〜四寸と読み間違えて「おっ、コレはちょっと可愛いかも」と思っていたら、単位が尺でした。
1m〜1.2mあるとあんまり可愛くないな。
それどころか20も30も群れていたら、ただそれだけで相当怖いなと。

<<柳田国男『遠野物語・山の人生』岩波書店 1976 岩波文庫>>

江戸美味い物帖

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読んでいるとお腹の空く一冊。
江戸時代の食に関する記述をアレやコレや引っ張り出してくるエッセイ。
今では廃れてしまった食べ物や、昔から作り続けられているもの、現代では名前や形が変わっているものなど様々な食材や料理が紹介されている。
数百年前に途絶えてしまったお店の名物料理がさも美味げに書かれているのを読むのは不思議な感じがする。

読んでいて思ったのは、この著者は余り料理をしない人なのではないだろうかということ。
料理屋の料理や食材そのものを書いたときには、シズル感のあるおいしそうな文章なのに、惣菜等の具体的な調理法になると、読んだだけではどんな味になるのかテンで解らない。
予め作り方を知っている料理でも、全く別のものが出来上がりそうな書かれぶり。
引用されている文献の方も多くが、作ることを前提にして書いてないような感じ。

<<平野雅章『江戸美味い物帖』 廣済堂出版 1995>>




おまけのこ

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しゃばけシリーズ第四弾。こちらも短編集。
鳴家の鳴き声がけっこう定着してます。

しゃばけのこわいは結構可愛い。
おどろおどろしいというよりは、ジミに嫌な奴。
クラスに二人はいそうな感じ。
屏風のぞきメインのお話があってうれしい。

<<畠中恵『おまけのこ』新潮社2005>>

秋霜

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ブラディ・ドールの4作目。
画家の遠山(結構いいお年)が娘程の年頃の愛人の為に殴られたり崖に上ったりする話。
一冊目で生き残った内田悦ちゃんが、意外な所から復帰で川中も宇野さんも頑張ってます。
藤木はどんどん人間離れしてゆくきがします。なんだかそういう妖精さんなのではないかと思う今日このごろ。

肉迫でちょろっと土崎が話していたN市沿岸の海のヌシ蒲生さん登場。
土崎と蒲生と葉巻はセットで楽しい。
爺キャラ好きにはパラダイスの様な一冊。

<<北方謙三『秋霜』角川書店 1990>>


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